二所ノ関部屋で行われた綱打ちに参加するため茨城県まで足を運んできました。。
親方は、元横綱の稀勢の里でもある二所ノ関親方。
まだ新しい建物で木の温もりを感じる居心地の良い環境の中に土俵が二つある相撲部屋でした。これまで、稀勢の里と白鵬の綱打ちを拝見させて頂きましたが、今回は、横綱大の里の綱打ちです。 綱打ちとは、横綱が土俵入りで締める綱を作る儀式のことで、横綱が所属する部屋の力士たちによって手作業で作り上げられます。
精麻を木綿の白い生地で巻いて3本の綱を作っていく作業です。
まず、白い木綿の生地の中に精麻とワイヤーを入れます。それを大きな柱に巻き込んで3本の綱を打っていきます。
大勢の力士たちが、掛け声に合わせ綱引く光景は、迫力満点でした。 3本の綱が出来上がったら今度は、一人の力士が床に寝そべり編んでいきます。今回の精麻は、いつもイベントやワークショップなどでお世話になってる栃木県鹿沼市の野州麻農家さんの精麻が使われてます。
25歳の若さで横綱昇進した大の里も片隅でじっと麻打ち作業を見守ってました。
次に大の里が土俵に上がり綱のサイズ合わせで長さを確認します。
サイズが決まったら綱の両端を切り落とします。最後に数名の力士により掛け声に合わせ締め上げていきました。
これで、綱打ちは終了です。日本の国技である大相撲。精麻(大麻)が重要な植物として長年このような儀式や神事で使われてきました。
世間では悪いイメージで報じられることも多い大麻ですが、ひとりでも多くの方に知って欲しい大麻と日本人の長年に渡る歴史のひとつです。